2017年7月
セブの不動産投資は変わる①市場を知ろう。
セブでの不動産投資が活発になってきました。
というか、フィリピンへの投資が活発になって来たといった方がいいかと思います。
では、その投資先はコンドミニアムなのでしょうか?
その様相が変わってきたのでお話ししていきたいと思います。
私がこの仕事を始めたときはやはりコンドミニアムでした。
というか、それしか外国人向けに売れるものがなかったというのが本音です。
早い時期に買った人は、良い買い物をしていると思います。
今では価格も上昇してきてお値頃感はありません。
購入しているのはほとんどが外国人です。
でも、この国の不動産投資で成功するにはそこがマーケットなのでしょうか?
良くセミナーに行くと、フィリピンの人口ピラミッドの話しや、平均年齢の話しを聞きませんか?
こんなやつです。見たことある人も多いかと思います。
この人口構成は今後人口ボーナスをもたらします。
でも、考えてみてください。深く、現実を見てください。
これだけ人が増えても、コンドミニアムを買える人がどれくらいこの国にはいるのでしょう?
どうしてこれだけ、人口が伸びているのでしょうか?
ずばり!!貧乏子だくさん!
人口が伸びているのは、まだ貧困層が多いからです。
その貧困層がだんだん定職に就けるようになってきています。
定職に就くことが、この国の若者達にとっては一つの希望なのです。
定職?つまり、毎月少しでもちゃんと給料がもらえる身分です。
この層の飛躍的増大が、この国の消費を支えていますし、この増加傾向はまだ最低20年は続きます。
当然です。一番多いのは0歳なのですから。
例えば定職に就いたとします。初任給で家を買うとは思いませんから、やはり30歳くらいになったときに
どれくらいもらえているかです。
職種にもよりますが、15,000ペソから20000ペソ(33000円〜44000円)
夫婦で共稼ぎなら、奥さんが給料安くても家庭の収入が
25000ペソから35000ペソ(55000円〜77000円)
これがこの国の不動産市場で、最もボリュームのあるターゲットです。
この市場がターゲットなのには、理由があります。
もちろんボリュームは圧倒的に一番であること。
それからもう一つは、彼らが住宅を買える仕組みが整っていることです。
このような、フィリピンでは中級ではあるけれど、所得の低い人に向けた
住宅ローンが多数用意されています。
定職についてさえいれば、ローンの審査は比較的簡単におります。
なぜなら、そのレベルの人達を支援する政府系の仕組みなのですから。
パギイビックと言いますが、日本で言うところの住宅金融公庫のイメージでしょうか?
制度が違いますから、同じものとは思わないでください。でも似ています。
セブ州だけで、昨年は日本円で20億円くらいの予算枠があったのですが、申込者が少ない。
なぜなら、その人達向けの低価格住宅の供給が全く足りていないからです。
さあ、もうおわかりかと思います。
このフィリピンで不動産投資に成功するには、国際マーケットを狙ったコンドミニアムではなくて
国内市場、そして最もボリュームのあるこのターゲットに目を向けた投資が最も効率がいいでしょう。
次回は、実際にはどのような物件、価格が早く売れているのかをご紹介したいと思います。
②ボリュームゾーンが買える家、夢のマイホームとは? に続きます。